POWERPOP FAILBOX Look Out ! THE BEST OF THE KURSAAL FLYERS SHAKE SOME ACTION
UKの70s後期に活動していたパンク/パワポバンド、スラングウェイズ。発表した2曲のシングルと未発表曲(デモ含)を収めたコンピ盤。フルアルバム出してるのかは不明。『POWERPOP』なんて直球のアルバム・タイトルですが実際はパンク色の方が強めかな。#1「dancing」のイントロで流れる金切りギターはニューウェーヴぽい。中身はモロにラモーンズです。最近の80sリバイバルブームには持ってこいの曲。#2「it doesn't matter」はボーイズのようなパンク・ポップでカッコイイ。#3「you're on your own」もアグレッシヴに突き抜けるパンク#。#4「all the sounds of fear」はレコーズ辺りのパワポバンドに通じる。映画『バンドワゴン』サーカスモンキーのレパートリーにあってもokなインディ・ロック。デビュー・シングル#5,6「show her you care」は完全なるパワーポップ#だ◎。キャッチーなコーラスもバッチリです。ライブ感のある#6の(Second take)の方が好きかな。#7「stop (what can i do ?)」踊れるリズムギターがまさに今風だ。#8「holding back」はラジオ・フレンドリーな耳馴染みのよいポップ#◎。コレでギターポップ好きまで飲み込んでしまいます。彼らの代表曲と言えるセカンド・シングル#9,10「wasting time」は流れるようなメロディが最高なパワーポップの佳曲でイノセンツ辺りのオージーパワーポップの肌触りあり!。オススメの#です。やっぱ#10の(Second take)がカッコイイ。実際のシングルはどっちだったのだろう?#11「don't say it」はノスタルジックなメロディが効いたミドル#。スクラフスぽい雰囲気もあってイイです。#12「city」はちょっと音が悪いですがコレまた今までとは雰囲気の違う曲。パンクの面影はかなり消えてます。#13「chose sauvage」はトロッグスか?voも違うみたいでちょっと軟弱になりすぎ・・違うバンドみたいだ。ラスト#14はアーチーズ「sugar sugar」のカバー(ライブかデモ)。出だしのメンバー掛け合いはスウィートのモジりかな(笑)。全曲がモロに好みって訳ではないけど「show her you care」や「wasting time」は必聴な部類だし、全曲最高!と言う人も山ほどいるでしょうね。 奥田民生1997年のソロ3rd。と言っても全6曲のミニアルバムです。当時は「野ばら」がとにかく好きで買ったのですが収録されている他の曲もビートルズ始めとするブリティッシュ・ロックの香りがたっぷりでとにかく何度も聴きました。洋楽好きの人への奥田民生の最初の1枚はこのミニアルバムが1番イイかも知れないと思います。#1「カヌー」。これがもうタマりまへんのエロイ名曲。中期ビートルズのサイケデリックさと気だるく歌う民生の声がすごくすごくマッチする。#2「MILLEN BOX」はウルフルズも演りそうな正統派のロック#。ブギーなノリが◎。#3「野ばら」は奥田民生ソングのど真ん中。とってもシンプルだけど名曲。ジョージっぽいギターソロもあり。歌詞もシンプルだけど切なくてグッと来る。カラオケでよく唄った(今でもたまに唄う)。#4「ロボッチ」はジョンレノンなブルース・ロック。アレンジもすごく重厚感があって民生の歌いっぷりも素晴らしい。#5「陽」もこれまた名曲。このアルバムはバックアップ陣が豪華らしく、この曲もアレンジが◎。淡々としながらも説得力をもったメロディと歌声。メロディ・ラインはエアロスミス「Dream On」のような感じだ。聞き入ってしまいます。#6「それはなにかとたずねたら」はソロ期のジョージハリソンのようなロック#。歌詞がいつも以上に韻ふみまくりなので耳にこびり付く。メロディもガチっとキているので最高に気持ちがいい。とにかくいろんなタイプの曲が6曲。流れも最高の26分間。中古落ち300円以内でゲットできると思うので是非とも聴いてみてくださいね。
追伸:今調べたら紙ジャケ再発もされてました。
1981年トゥエンティ・トゥエンティの2nd。1stも素晴らしいパワーポップ盤でしたが、2ndもまたまた最高にカッコイイです。#1「nuclear boy」は彼らの中でも1,2を争うほど完璧なパワポ節が聴ける#。個人的にもマイ・ベストに推したい!疾走感が抜群です。#2「out of my head」はデカダン風なタイトなリフがモータウン調でもありノレる。これもスゴク良い。ゆったりながらもギターがメロディアスなギターと後半になるほど耳に残るサビが印象的な#3「strange side of love」。#4「ailen」は1st収録の「cheri」的存在(タイトルですけど)か?これも好きな曲でミディアム#で持続力のあるメロディが心地よい。ポップなのに飽きない#。#5「a girl like you」はメロディの起伏はほとんどないのにテンポアップだけで変化をつける。そこにコーラス/ハーモニーが乗っかる。◎。#6「life in the u.s.a.」は追っかけコーラスが肝のパワポ#。テンポ良く少し初期コステロぽい展開もあり、カッコイイ。ギターソロも○です。#7「the night i heard a scream」は大好きな#。メロディが逸品。最初の出だしからパワポ・バラードか?と思わせるが一気にメロディ豊かなパワポ#へと、最高だなー。#8「beat city」は1stのニューウェーヴ的な要素あり。サビは一緒に連呼したい感じです。#9「mobile unit」は波のSEなども使われていてちょっと他の曲と毛色が違うアレンジ。クリアな音処理です。#10はカーズぽい曲で1stにもそんな曲がありましたがアレンジ的にはまさに80s的といったところ。最後の2曲が個人的にはキッカリ過ぎたアレンジだったので残念ですが曲が悪いわけではないのでアルバムとしてはマジで10曲オールokです。 後に名パワポ・バンド、レコーズを結成するウィル・バーチとジョン・ウィックスが在籍していたカーサル・フライヤーズのベスト盤。時系列で並べられた全16曲。とにかく音楽性が多彩なグループで一言では言い表せない。#1「speedway」はUSカントリーをベースにしたポップ#で好印象。#2「hit records」はジーヴァズ「virginia」の元ネタだと思わしき#。歌いまわしまでクリスピアンみたいだな。#3「poket money」はソフトロック寄りのとてもポップな#。手拍子も入って大好きな曲です。#4「yellow sox」はムーディーな50sスタイルなメロディ。ペダル・スティールも効果的です。2nd期:#5「ugly guys」はまだカントリー色が濃いですがポップ度上がってます。#6「cruisin' for love」は70sにビルボードヒットした1発屋的ロック#(笑)。イイ感じで好きです。#7「little does she know」は大好きな#。優雅なパワポ#と言えましてスペクターサウンドを取り入れたアレンジもあり壮大!名曲なり。#8「drinking scially」はいわゆるバーソングでブルースのの香りもあるメロディアスな#。サーチャーズもカバーした#9「radio romance」はメロディとコーラス/ハーモニーが抜群でまさにサーチャーズ映えする佳曲。#10「revolver」はパブロック。ロックパイルやNRBQに通じるロックンロール!#11「television generation」はモッズ・リバイバルな音。続く#12「girls that don't exist」も同じくパンク・ロック(ギター鳴り捲り過ぎですが)。この時期の彼らが元祖パワポ/パンク好きには1番しっくりくるでしょう。で、1977年に1度解散してメンバーの2人はレコーズを結成するわけですが1988年に再結成。#13「pre-madonna」は優等生過ぎるけどパワーポップと呼べなくもない。パンクな部分は無くなってる。#14「tonight before tonight」はSSWがバンドを従えたかのような甘いミドル#。#15「talk to the dog」も毒気全くなしで凡庸な曲ではあるけどメロディが良いので好きな曲。#16「a former tour de force is forced to tour」もアダルト・コンテンポラリーなイイ曲。時期により印象が異なりますがカントリー・ロックバンドとして聴くのが無難。ザ・レコーズぽさあまりないです。「little does she know」は是非とも! フレイミン・グルーヴィーズのフルアルバムとしては4枚目。この4th前の直近2枚(ロイ・ロニー時代)はストーンズ、MC5直系のガレージロック寄りでしたが、ココからパワーポップにシフト。#1「shake some action」は泣く子も黙るパワーポップの名曲。彼らのパワポ#の特徴であるバーズ直系のギターサウンドはもちろん胸がしめつけられるような切ないメロディが素晴らしいです!#2「sometimes」は初期ストーンズに通じるロック・バラード#。#3「yes it's true」はモロに初期ビートルズ直系の哀愁#。#4「st. luis blues」はラリー・ウィリアムスばりのワイルドなロックンロール#。#5「you tore me down」も初期バーズのフォーク・ロック調。地味目ですがとても好きな曲です。#6「please please girl」は個人的ベストな1曲でビートルズとバーズが合わさったような佳曲。コーラスも良いし畳み掛けるメロディといつものギターもバッチリです!#7「let the boy rock n' roll」も50sロックンロールですがビートルズがカバーしたよな垢抜けた感じが出ていてやっぱり初期ビートルズ的と言える。#8「don't you lie to me」はタンパ・レッド、ブルース#のカヴァー。でもチャック・ベリー⇒ストーンズ(「don't lie to me」)と受け継がれた8ビートヴァージョンだ。#9「she said yeah」は正真正銘のラリー・ウィリアムスのカヴァー!ストーンズもカバーしてたからソコ経由かな。カッコイイ!#10「i'll cry alone」は2分ちょっとの物悲しいバラードですが意外にバックのビートは効いているという・・。#11「misery」はビートルズのカヴァー。あえてこの曲を選ぶなんてニクめない(笑)。テンポアップしてバーズの色をつけた感じでとても好き。#12「i saw her」はアニマルズぽいフォーク・ロック。#13「teenage confidential」も不気味な男気が残りますが美しいメロディが聞けるフォークロック#。ラスト#13「i can't hide」。最後の最後までバーズの影響を強く残して終わります。哀愁メロディが個人的にツボでわざわざ選んで聴くほど好きな曲です。ちょっとヤンチャなフォークロック盤として是非聴いてみてください。きっと、たぶん、、彼らの魅力が伝わると思います。